本資料は、現場運用向け抜粋版である。詳細規定、監査構造、監査記法、監査競合処理、分散監査運用については、『ノード識別規格 運用指針【2040年版】』を参照すること。
◆1 基本原則
■1.1 本規格の目的
本書は、機器、機能、記録系列、分散運用系統へ識別子を付与し、最低限の参照接続性を維持することを目的とする。
本規格は、完全一致を保証しない。
本規格は、差異を含む状態においても、接続維持を優先する。
■1.2 ID付与対象
ノード識別子は、物体全体ではなく、機能単位へ付与する。以下を対象とする。
- 観測機構
- 通信機構
- 中継機構
- 制御機構
- 記録機構
- 認証機構
- 自動運用機構
- 仮想運用機構
- 分散接続機構
単一構造体内に複数機能が存在する場合、それぞれ別IDとして扱うことができる。
■1.3 主用途優先
厳密分類を要求しない。
複数機能を有する場合、主運用目的を優先する。
■1.4 接続維持優先
本規格は、完全分類より接続維持を優先する。
分類競合、部分監査、局所差異が存在する場合においても、最低限の参照可能性維持を優先する。
■1.5 ID再利用禁止
消滅済IDの再利用は禁止する。
遅延記録、再送記録、監査記録との誤接続を発生させる可能性があるためである。
■1.6 UNK使用
分類不能時はUNKを使用できる。UNKは異常を意味しない。
例:
ND-UNK-OBS-UNK-41
◆2 ID基本構造
■2.1 基本構造
ND-[領域]-[機能]-[環境]-[個体]
■2.2 拡張構造
必要時のみLOCAL枝番を追加できる。
ND-[領域]-[機能]-[環境]-[個体]-[LOCAL]
LOCALは局所識別補助である。正式コードを置換してはならない。
■2.3 読み取り例
ND-ORB-OBS-LEO-03
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| ND | ノード識別 |
| ORB | 軌道領域 |
| OBS | 観測 |
| LEO | 低軌道 |
| 03 | 個体番号 |
◆3 ID付与手順
■3.1 手順概要
以下順で決定する。
- 領域
- 機能
- 環境
- 個体番号
- 必要時LOCAL
■3.2 領域選定
対象の主運用範囲を選択する。
所有権ではなく、接続維持上重要な運用帰属を優先する。
例:
JP / ORB / GLB / BLK / UNK
■3.3 機能選定
対象の主運用機能を選択する。
例:
OBS / REL / CTRL / LOG / COM / MON
複数機能が存在する場合、主用途を優先する。
■3.4 環境選定
対象が動作する主環境を選択する。
物理位置ではなく、主機能環境を優先する。
例:
LEO / GND / NET / DST / CLS / SIM
■3.5 個体番号付与
同一条件内で重複しない番号を付与する。
欠番は許容する。
再利用は禁止する。
■3.6 LOCAL追加
局所識別が必要な場合のみ追加する。
例:
ND-ORB-OBS-LEO-03-SEN-A
◆4 禁止事項
以下は禁止する。
- ID再利用
- 説明文埋込
- 長文化識別
- LOCALによる正式コード置換
- 既存記録削除
■4.1 非推奨例
長文化識別
ND-JP-SUPER-ADVANCED-ULTRA-OBSERVATION-SYSTEM-LEO-03
説明埋込過多のため非推奨。
意味重複
ND-JP-OBS-MON-OBS-LEO-03
機能重複が発生している。
LOCAL誤用
ND-JP-OBS-LEO-03-TARO
局所個人名埋込は非推奨。
◆5 領域コード一覧
JP:日本
US:アメリカ合衆国
EU:欧州連合
CN:中国
RU:ロシア
ORB:軌道領域
GLB:広域分散運用
LCL:局所運用
BLK:非公開・秘匿運用
UNK:不明領域
◆6 機能コード一覧
OBS:観測
REL:中継
CTRL:制御
NAV:航法
ANL:解析
PRED:予測
LOG:記録
AUTH:認証
SYNC:同期
ERR:異常処理
SAFE:安全制御
AUTO:自動化
INF:基盤
COM:通信
MON:継続監視
TRK:追跡
MAP:マッピング
DEC:選択決定
OPT:最適化
GEN:生成
◆7 環境コード一覧
LEO:低軌道
MEO:中軌道
GEO:静止軌道
GND:地上環境
AIR:空域環境
SEA:海域環境
NET:通信網環境
CLS:閉域ネットワーク
DST:分散ネットワーク
SIM:仮想環境
UNK:不明環境
◆8 代表識別例
軌道観測機構
ND-ORB-OBS-LEO-03
分散通信中継
ND-GLB-REL-DST-11
閉域記録系統
ND-BLK-LOG-CLS-09
都市監視系統
ND-JP-MON-URB-41
仮想生成環境
ND-GLB-GEN-SIM-07
災害時暫定識別
ND-UNK-REL-DST-81
◆9 最終原則
- IDは真実を保証しない。
- 記録は継続される。
- 完全整合性は保証されない。
- 接続維持を優先する。
- 部分同期を許容する。
詳細規定は『ノード識別規格 運用指針【2040年版】』を参照すること。